8111 (株)ゴールドウイン
仕手株の取り扱いはとても難しいです。
仕手株には何らかの企業の事業における夢のある話がついて回っていることが多くあり、これが成功しましたら、仕手株などではなく、ただの材料株になるからです。
ただ多くの場合は、その夢のある話はもっと先の話であったり、実現困難が判明したりして、素人投資家は高値掴みの大損になるのです。
しかしもしその仕手株を噴き上げる前に仕込んでいたら、たとえ夢のある話がおじゃんになっても損失は小さくて済みます。
このゴールドウインには夢のある話があります。
昨年10月のニュースでした。
以下の動画は私が度々取り上げる企業の「2402 アマナ」( http://ameblo.jp/kurasitoyume/entry-12180736555.html )のゴールドウインの子会社・カンタベリーオブニュージーランドジャパンのビジュアル制作事例ですが、美しくも屈強なラグビー選手のイメージは、これからご紹介するニュースの、まさにゴールドウインの未来を描いているようでしたので、ご紹介いたします。
JAPAN WAY #CommittedToJapan
カンタベリーオブニュージーランドジャパン「JAPAN WAY」
企画、プロデュース、スチル撮影、ムービー撮影
ラグビーワールドカップ2015の日本代表新ジャージ発表に合わせ、プロモーションビジュアル、ムービーを制作しました。
未発表のジャージや代表候補選手を起用したため、ホテルの一室で撮影を敢行。コンセプト提案から携わり、動画・静止画共に対応できる経験豊富なカメラマンを起用したことで、時間的、場所的制約を感じさせない高いクオリティを担保しました。
最先端テクノロジーから生まれたジャージの機能性を、分かりやすく映像化すると共に、勇気を持ち、勝利を愛し、日本代表としての誇りを忘れない「JAPAN WAY」を実践する選手の、真摯な姿勢を表現した事例です。
http://amana.jp/works/detail_162.html
で、昨年の10月のニュースですが、こちらです。
ゴールドウインとスパイバーが第一弾のプロトタイプを発表 30億円投じたクモの糸とは?
ゴールドウインと、有機素材の合成クモ糸繊維の実用化を目指すベンチャー企業であるSpiber(スパイバー)は10月8日、スポーツウエアにおける業務提携契約を締結して第一弾の製品となる"ムーンパーカ"のプロトタイプを発表した。「ザ・ノース・フェイス」の"アンタークティカ・パーカ"をベースに、スパイバーが世界で初めて開発に成功した人工合成クモ糸素材"クモノス"を表地と刺しゅう部分に使用したもの。同素材を用いて実際の工業ラインで衣料品の生産を行ったのも、世界で初めてのことだ。今後は2016年中の発売を目指し、量産体制に向けた整備などを行う。
https://www.wwdjapan.com/business/2015/10/09/00018289.html
いよいよムーンパーカの発売が迫っていると思われます。
株価チャートを見ますと、実は利益確定の出来高の山を築き始めているように見えます。
仕込みの山は2013年の9月ごろの出来高の山、そして昨年からの株価乱高下が売り抜けの山のように見えるからです。
ただ、このチャートを見るに、この売り抜けの山は、当初仕込んだ者が意図して作っているものには見えないのです。
まだ時期的には早すぎでしたし、何より売り抜けの場所が低すぎる。
私はこれはムーンパーカのニュースが出たときに別の者が参戦し、当初仕込んだ者が新たな参戦者を追い出そうと売り崩しに走り、そして失敗に終わったように見えてならないのです。
新たな参戦者は、イナゴのように群がる個人投資家ではなかったのかも知れません。
このゴールドウインの相場が、たった一人の仕手によるものではなく、複数の参戦者がいることは、これは株価上昇の観点から見たら悪い話ではありません。
ファンダメンタルから改めてみてみると、時価総額は売上高を少し超えたくらいで、現状の利益率から考えると、そのニュースがまったくなかったにしても、今の相場水準ですと、株価半減くらいの下落で済みます。
株式投資の様々なリスクとメリットを考えたときに、このリスクは大きいのか小さいのかと考えると、決して大きくはないと私は考えます。
私の投資判断は買いです。
優待銘柄や超一流の大型株しか買わないのでは、銘柄分散投資の効果は半減です。
分散投資は、本来、夢とリスクのある株を買うためのものです。
私はここはひとつ夢を買ってもいいかなと考えます。
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