4021 - 日産化学工業(株)
日産化学工業株式会社は、日本の化学メーカーです。
1887年(明治20年)4月、日本初の化学肥料製造会社として誕生しました。
液晶配向膜等の機能性材料と農薬が収益柱で、医薬、基礎化学品も取り扱っています。
概要を見てみましょう。
旧日産コンツェルンの流れを汲むが、戦後の財閥解体により、現在は日産自動車との資本関係はない。ただし、日産・日立グループの企業で構成される、春光懇話会の会員会社(春光グループ)の一つである。
また、化学肥料商品のほか農薬関連商品『ラウンドアップ』シリーズも展開(中でも特に『ラウンドアップ マックスロード』が有名)している。
沿革を見てみましょう。
1887年(明治20年)4月 高峰譲吉博士が、イギリス留学中に化学肥料製造工場を見学した内容を日本に紹介しました。
これを受けて、渋沢栄一(第一銀行創業者)、益田孝(当時の三井財閥有力関係者)など当時の財界の首脳が発起人となって前身である東京人造肥料会社を設立しました。
1893年(明治26年)12月 東京人造肥料株式会社に社名変更しました。
1910年(明治43年)7月 大日本人造肥料株式会社に商号変更しました。
1923年(大正12年)5月 関東酸曹株式会社と日本化学肥料株式会社を合併、肥料・酸アルカリ製造の化学会社となりました。
1930年(昭和5年) ヤマハ釧路工場を買い取りました。
1937年(昭和12年)12月 日産化学工業株式会社に商号変更しました。
1943年(昭和18年)4月 日本鉱業株式会社(現:JXTGホールディングス)に合併、同社の化学部門となりました。
1945年(昭和20年)4月 (第1次)日本油脂株式会社が、日本鉱業株式会社の化学部門の営業包括譲渡を受け、日産化学工業株式会社に商号変更しました。
1949年(昭和24年)5月 証券取引所の再開に伴い、株式上場しました。
1949年(昭和24年)7月 同社の油脂、塗料、火薬、溶接部門を分離し、(第2次)日本油脂株式会社(現・日油)を設立しました。
小5社会 くらしを支える石油化学工業
売上高2000億円に届こうという大企業ですが、自社PR動画が見つかりませんでした。
私のブログの昨年の殿堂入り銘柄「2402 アマナ」( http://ameblo.jp/kurasitoyume/theme-10100314026.html )に制作してもらった方が良いですね。
投資判断ですが、時価総額は売上高の3倍で、営業利益率は15%です。
妥当な株価水準だと思います。
チャートは歴史的高値圏で、短期的にはボックス相場に入っています。
信用倍率は1倍を割れている点と、売り上げが引き続き増え続けている点から、株価はさらに上に行く可能性がありますが、割安状態に置かれた銘柄は他にたくさんありますので、今回の投資判断は見送ります。
0コメント