4043   (株)トクヤマ

株式会社トクヤマは、日本の大手総合化学工業メーカーです。

登記上の本店(徳山製造所)を創業地である山口県周南市(旧徳山市)御影町に置いています。

また東京都千代田区に東京本部を設置しています。

さらに開発・製造拠点として山口県周南市と茨城県神栖市に工場を、茨城県つくば市に研究所を持っています。

三水会・みどり会の会員企業であり三和グループに属しているが、旧岩井商店系の企業で構成される最勝会グループのメンバーでもあります。

半導体用シリコン世界大手です。

巨額損失被った太陽電池用は撤退しました。

塩ビ・苛性ソーダ、セメント等も取り扱っています。


事業を見てみましょう。

旧社名の示すとおり、元々は電解ソーダをはじめとしたナトリウム部門が主力であったほか、セメント製造分野でも、山口県や九州を中心に「トクヤマ」のブランドで知られ、大手の一角を占めてきました。

近年は事業の多角化を進め、石油化学全般の様々な分野に力を入れています。

中でも高純度ポリシリコンは世界第二位の生産量を誇っており、99.999999999%(イレブンナイン)という高い純度を持っています。

1982年には、吸湿性の高い粒状塩化カルシウムを主成分とした除湿剤「水とりぞうさん」を発売し、家庭用品分野に進出しました。

同製品はエステー・白元アースなどの競合製品が登場した後もトップクラスのシェアを誇ってきたが、トクヤマのリストラの一環で2004年に家庭用品部門をオカモトへ事業譲渡したため、以後の製造・販売はオカモトが手がけています(一時、小林製薬が有力視とされていたが断念した)。

また、かつては新日鐵化学(当時、上場会社)や南部工業と共同出資して設立していた南部化成を通じプラスチック形成加工事業へも参入していたが、金型・試作品大手のアークに買収され資本撤退しました。

なお、そのアーク社も近年の経営環境の悪化や世界不況などの関係でグループ再編が取り沙汰され、2009年に南部化成の株式を国内の有力投資会社・日本みらいキャピタルの組成するファンドへ売却しています。

なお社名の由来ともなった旧徳山市を含む周南地域では、地名としての徳山と区別するためしばしば「株トク」と呼ばれる。


太陽電池用シリコン生産での巨額損失を見てみましょう。

2009年、トクヤマは当時需要が急増していた太陽電池用のシリコン生産を経営の柱に据えるべく、電気代の安いマレーシアに工場を新設することを決定しました。

工場建設が始まった2011年には第2工場の建設も発表されました。

しかし2011年後半、太陽電池価格の暴落が起こり、工場は稼働前から採算を取ることが困難な状況に追い込まれました。

2015年3月期決算では、マレーシアの多結晶シリコン工場で半導体向け製品の生産開始のめどが立たないとして、748億円の減損処理を実施したほか、連結で653億49百万円の過去最大の赤字を計上しました。

これに伴い当時の社長が引責辞任したほか、東京本部の規模を半数に縮小し、徳山製造所などに移転するなどの経営改革を実施しました。

また翌2016年3月期の連結決算でも純損益は過去最大となる1005億6300万円の赤字を計上しました。

これによって財務立て直しが急務であるため大手銀行や日本政策投資銀行、三菱商事などが出資する「ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ」から200億円前後の出資を受け入れました。

2016年9月28日、巨額損失の原因となったマレーシア工場をわずか約100億円(9800万米ドル)で韓国のOCI Company Ltd.へ売却することが発表されました。


トクヤマ会社紹介映像_ 2017版


投資判断ですが、時価総額は売上高の半分超で、営業利益率は10%を超えています。

財務は売上高に占める借入金は大きいのですが、増資が行わていますので、最低限のものはあります。

チャートは歴史的底値圏からの底打ちを果たした段階です。

信用倍率は1倍を大きく超えていて、これが上値を重くしています。

利益率の高さのわりに時価総額が低いのは魅力です。

私の投資判断は買いです。

買い残が多いので株価は下落の可能性が高いのですが、ナンピンも覚悟です。

株式投資家の暮らしと夢

初めまして、kurasitoyumeと申します。 wiki等の情報を参考に、企業情報を確認して、その銘柄の投資判断くだす記事をメインに書いてます。 サブ記事でポケモンGOレポートを書いています。

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