6479 - ミネベアミツミ(株)
ミネベアミツミ株式会社は、長野県北佐久郡御代田町に本社を置くベアリング、モーターを中心とする電器部品メーカーです。
直径22mm以下の小径・ミニチュアサイズのボールベアリングでは、シェア6割で世界一です。
略称はNMB(Nippon Miniature Bearing)です。
生産の6割をタイ王国で行うほか、中華人民共和国などにも工場を持っているなど、海外生産9割です。
高橋高見が会長・社長時代、多角化を目指し、M&Aを積極的に行い規模が拡大し、一時はミネベア航空という自社専用の貨物航空会社まで持つ程でした。
しかし、収益力の低下と下諏訪町にある三協精機製作所(現日本電産サンキョー)の買収に失敗し本業回帰に転換しています。(三協精機は2003年に日本電産が買収)
新中央工業を合併後、警察や自衛隊向けの拳銃や機関拳銃も開発・製造しています。
日経225銘柄の一社です。
航空機向け部品も拡大中です。
沿革を見てみましょう。
•1951年(昭和26年)7月 - 日本ミネチュアベアリング株式会社として設立。
•1961年(昭和36年)7月 - 東京証券取引所店頭売買銘柄へ公開。
•1961年(昭和36年)10月 - 東京証券取引所2部上場。
•1965年(昭和40年)7月 - 本社を現所在地に移転。
•1968年 (昭和43年)9月 - アメリカに、現地法人 Nippon Miniature Bearing Corporation設立。(現NMB Technologies Corp.)
•1970年(昭和45年)10月 - 東京証券取引所1部指定替え。
•1971年(昭和46年)4月 - イギリスに、NMB (UK) Ltd.設立
•1971年(昭和46年)5月 - 大阪証券取引所、名古屋証券取引所各1部上場。
•1971年(昭和46年)9月 - SKF社のリード工場を買収、アメリカでのベアリング生産を開始。
•1972年(昭和47年)2月 - シンガポールに、現地法人 NMB Singapore Ltd.設立。
•1974年(昭和49年)9月 - 新興通信工業(株)を買収。
•1975年(昭和50年)1月 - アメリカの IMC Magnetics Corp.を買収。
•1975年(昭和50年)7月 - (株)東京螺子製作所、新中央工業(株)を買収。
•1975年(昭和50年)9月 - 大阪車輪製造(株)、アメリカのHansen Manufacturing Co,Incを買収。
•1977年(昭和52年)10月 - ドイツに、現地法人 Nippon Miniature Bearing GmbHを設立。
•1978年(昭和53年)8月 - 北斗音響(株)、(株)ハタ通信機製作所を買収。
•1979年(昭和54年)8月 - 帝国ダイカスト工業(株)を買収。
•1980年(昭和55年)1月 - 中華民国に、現地法人 台湾美蓓亜電子股份有限公司を設立。
•1980年(昭和55年)3月 - 光洋精工(株)のシンガポール工場を買収、シンガポールでのベアリング生産を開始。
•1980年(昭和55年)8月 - タイに、現地法人 NMB Thai Ltd.を設立。
•1981年(昭和56年)10月 - ミネベア株式会社に商号変更。
•1983年(昭和58年)3月 - (株)コンドーを買収。
•1983年(昭和58年)10月 - ソニー(株)の子会社、(株)オーディオリサーチを買収。
•1985年(昭和60年)3月 - アメリカの New Hampshire Ball Bearings, Inc.を買収。
•1988年(昭和63年)2月 - イギリスの Rose Bearings Ltd.を買収。
•1989年(平成元年)6月 - 中華民国の環中企業股份有限公司を買収。
•1990年(平成2年)8月 - アメリカの Power Systems, Inc.を買収。
•1990年(平成2年)10月 - ドイツに、ドイツのパプスト社との合弁会社、PAPST-MINEBEA-DISC-MOTOR Gmbhを設立。
•1992年(平成4年)2月 - イギリスの Sorensen社を買収。
•1994年(平成6年)4月 - 中華人民共和国に、現地法人 上海美蓓亜精密机電有限公司を設立。
•1994年(平成6年)12月 - ミネベア信販の信販事業をゲートファイナンス(現新生フィナンシャル)に売却。
•2004年(平成16年)4月 - 松下電器産業(株)モータ社との合弁会社 ミネベア・松下モータ(株)設立(後のミネベアモータ(株))。
•2009年(平成21年)1月 - FDK(株)のステッピングモータ事業を譲受[2]。
•2010年(平成22年)4月 - ミネベアモータ(株)がパナソニック(株)の情報モータ事業を譲受[3]。
•2011年(平成23年)12月 - カンボジアのプノンペン経済特区内に、ミネベアカンボジアの自社工場を設立。
•2012年(平成24年)6月 - 松井田工場に防衛・航空宇宙向け専用工場を建設決定。それに伴って2014年に大森工場を閉鎖。
•2013年(平成25年)2月 - ミネベアモータ(株)のパナソニック(株)との合弁を解消。完全子会社化。
•2013年(平成25年)4月 - ミネベアモータ(株)を吸収合併。
•2014年(平成26年)6月 - アメリカのHansen Corporationの全株式を売却。
•2015年(平成27年)2月 - 日本政策投資銀行と共同で、ドイツの計測機器大手Sartorius Mechatronics T&H GmbHを買収、子会社化。
•2017年(平成29年)1月27日 - ミツミ電機(株)を株式交換により完全子会社化し経営統合。ミネベアミツミ株式会社に商号変更。
ミネベア・ミツミ電機、17年4月に経営統合
投資判断ですが、時価総額は売上高の1.3倍で、営業利益率が8割です。
チャートは右肩上がりで歴史的高値圏で、信用倍率は3倍です。
チャートを見ると天井をつけている感じがありますが、この経営統合はプラスになり、企業規模そして利益の拡大が出来ると考えます。
私の投資判断は買いです。
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