企業分析 2402 (株)アマナ
合計このブログでは6回ほど取り上げた「2402 アマナ」ですが、私はこの企業を通して、このブログでより深く企業分析を試みてみたいと考えます。
ただ売り買いを述べるだけでなく、株式投資の楽しみ方の一つ、社会や会社を知るきっかけになる記事を書けたらと思います。
まずこの企業の営業体制で面白いところは、産業別に営業体制が組まれているということです。
例えば私は人材派遣の法人営業をやったことありますが、知識も経験もない業界に売り込みをかけるのはとても難しいことでした。
ただ人を派遣するだけで難しいのですから、その業界で広告を作るとなると、これは経験と実績がどうしたって必要になります。
広告業界が比較的、個人が活躍しやすい業界なのは、クリエイティブな面が求められるのと合わせ、広く浅い知識では、広告制作という業務がなしえないことにもあると、私は考えるのです。
しかしこのアマナは、その壁を組織の力で乗り越え、快進撃を始めているのです。
その詳細を、企業のホームページから調査してみました。
現在は大きく分けて6方面に営業部隊を展開しているようです。
自動車 http://amana.jp/industries/mobility.html
家電・精密機器 http://amana.jp/industries/electronics.html
美容・化粧品 http://amana.jp/industries/beauty-cosmetics.html
食品・飲料 http://amana.jp/industries/food-beverage.html
科学・医療 http://amana.jp/industries/science-medical.html
ラグジュアリー http://amana.jp/industries/luxury.html
まず自動車業界や家電・精密機器業界などは、部品点数も多いですから、垂直な企画・生産・販売体制を企業側は築く必要があります。
各部品メーカーが各々同時進行で、一つの車の完成に向けて動いていきます。
そのためには、例えば最終工程である広告分野も、例えば車が出来上がってから広告を作っていては、時間がかかって仕方がありませんね。
ある種の型のブームに気づいて、追撃するために企画生産を始めても、販売する頃になったら次のブームに移行していたではいけません。
3DCGの活用は欠かせないのです。
そしてどうですか、以下の作品を見てください。
croobi CGI VFX Showreel 2015
croobi CGI VFX Breakdown 2015
業界No.1の制作力というだけあって、本物と見分けはつきませんし、簡単に真似できるレベルではありませんね。
またこれらのデータはすべてクラウド上で管理され、その蓄積からよりスムーズな作品制作が出来るようになっているとのことですので、コスト的にも他社が入り込む余地はないと思われます。
また食品などは、例えば販売品と同量の材料を使って制作しないと過大広告になったりと、専門的な知識なくしては、制作だけでなく営業すらも出来ないのが現状です。
また科学・医療の分野では業界で唯一、電子顕微鏡を備えるなど、その分野に特化した機材の用意もあり、他社では出来ないコンセプトの広告を作ることが出来ます。
営業活動を業界ごとにわけて行う「2402 アマナ」の営業体制は、私は良くできていると思いますね。
株価もすこーしずつですが、上昇を始めてます。
私の投資判断は買いです。
アマナの現状をレポートした記事はこちらです。
http://ameblo.jp/kurasitoyume/entry-12164666709.html
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