3093 (株)トレジャー・ファクトリー
上場したての頃の衝撃は、私は忘れることが出来ませんね。
当時はまだリサイクルショップと言えば小規模なものばかりの時代で、かつ量販店もそれぞれ専業の商品しか販売しない時代でしたから、家電もあり、家具もあり、衣類や雑貨もあるこのリサイクルショップのビジネスモデルは、リサイクル品であるという点を除けば、すべての量販店を凌駕すると考え、私は株式を購入し、株主総会にも出席して発言したりもしたものです。
ただ総会に出席して感じたのは、社長は上場したてでしおらしくしてはいるが、どこか気の強さというか、若さからくる、悪く言うと驕りのようなものを感じましてね。
適当に利益が出たところで、別の株に強い興味を持ってしまい、売却。
その後株価が急上昇するという、へまをやってしまいました。
しかし株価は現在は天井を付けたあとの下落トレンドにあり、また事業の方も利益率が高く、売り上げも伸びていますが、私がかつて思い描いたような急成長はしていませんね。
新規出店で売り上げは伸びていますが、既存店売上高はマイナスのようです。
ビジネスモデルに関しては、未だに家電量販店は家具の販売はしておりませんが、ユニクロなどの衣類店や家電量販店やニトリなどの家具店の出店数は随分増えてきて、購入の利便性はかなり上がってきていることもあり、そのビジネスモデルは「無敵」から「なかなか強い」くらいにまで低下しています。
この事業環境の変化に対して、社長はどういう経営方針でいるのか、社長ブログがありますので、拝見してみました。
ECと海外展開で更なる拡大を狙うようですね。
どちらも成功したらビジネスモデルの強化になりうると思います。
成功したらですけどね。
2016年6月17日 金曜日 8:57 都内・川越街道
さて、時価総額は売上高とほぼ同じくらいですが、売り上げの増加率、及び利益率が高く、財務も強固なことから、私の投資判断は買いです。
ビジネスモデルの相対的な弱体化は感じるところですが、株価の下落はそのペースを上回っているように感じます。
堅実な経営も評価出来ます。
配当利回りが若干物足りないのでおすすめ銘柄にはしませんが、分散投資先の一つとしてキープしておきたい銘柄です。
0コメント