信長の野望・創造・PK・プレイレポート・最上家・36(天道:九戸政実の出陣!)
永禄2年11月、陸奥福島城に本国から出征してきた天童頼長隊兵2200が到着した。
最上家当主・義守は、頼長隊の精気溢れる将兵を目の当たりにして、決断した。
最上義守:頼長よ、蝦夷地をお主は落とせるか?
天童頼長:殿、蠣崎家が蝦夷地を平定したとは、現地の者は微塵も思っておりませぬ。
:蠣崎家を討ち滅ぼし、民に平安をもららしましょうぞ
永禄2年12月、最上義守と天童頼長らは、総勢3600の兵で蝦夷地の徳山館に向けて出征した。
永禄2年12月。
蝦夷地へ密かに出征した最上義守だったが、南部家の東陸奥国への侵攻は大々的に行った。
天童城から出征した延沢満延隊兵1500を先陣に、総勢4700の軍勢で、野辺地城へ向かった。
南部家は当主・晴政が兵2100でこれを迎え撃った。
永禄2年12月。
軍中の義守と山形城の氏家定直の元に、高水寺城の城主・九戸政実より、大崎家の名生城へ侵攻するとの報告が入った。
義守は九戸政実に高水寺城での軍政を一任していたので、この報告を喜んだ。
大崎家は伊達家の傘下にあったが、直接的に伊達家に攻撃を仕掛けるわけではないし、間接的な敵対関係は、南部家と伊達家が同盟を結んだことで、伊達家の方が仕掛けてきていたからだ。
いずれ伊達家とは奥州の覇者をかけた戦になる。
山形城の氏家定直も、九戸政実が功を急いている部分は感じてはいたが、両国の大戦の前に伊達家の関係国をつぶし、情勢を有利にしておくことは悪くないと考えた。
だが後に氏家定直は、この考えを悔やむことになる。
そして破滅の淵で考えを巡らすことになる。
九戸政実の進軍を止めることは出来たのだろうかと。
軍勢の行動は九戸政実に一任された状態にある。
無理だ。
止めることは出来なかった。
だとしたら、その前の段階だ。
高水寺城主を、功に焦る九戸政実ではない別の者に任せ、九戸政実は南部家との戦に布陣させるべきだったか。
それも無理だ。
九戸政実は南部家の旧臣だ。
天道(天然自然の摂理)は、何者にも選択の余地を与えぬものなのだと、定直は思い知るしかなかった。
一寸先は闇。
最上家の破滅が、蝦夷地を平定し、南部家にとどめを刺そうという、その先にあろうとは、誰が考えることが出来るであろうか。
無理だ。
氏家定直は笑った。
ひとりおったわと、絶望の淵で笑った。
永禄2年12月。
四国では長宗我部家が河野家の湯築城へ向けて進軍を開始した。
河野家は長年の敵対国であった三好家と和解し、救援を求めた。
三好家も、長宗我部家が四国の覇者を争う相手だとは理解していた。
長宗我部家総勢6000、河野・三好連合軍総勢7000の、四国の覇者をかけた戦が始まった。
永禄2年12月、櫛崎(くしざき)城を巡る大友家と大内家の戦いの結果は、未だ決していなかった。
大内家の冷泉隆豊が奪還した櫛崎(くしざき)城だったが、大友家の田北鎮周隊が再び包囲した。
これに対し、大内家は弘中隆兼ら総勢2000を救援に向かわせた。
永禄2年12月、隈本城東方での島津義弘隊と神代勝利隊の交戦は激戦となり、結局両軍とも兵の損傷が大きく、部隊を撤収した。
しかし島津家は攻勢の手を緩めず、川上久朗隊らが隈本城へ迫った。
東部戦線が島津家有利に傾きつつあるのを見て、南部戦線で勝利していた竜造寺隆信隊は東部戦線の救援に向かった。
島津家はこの機を逃さず、再び南方からの進軍も試みるよう、軍勢を向かわせた。
またこの頃には大友家の立花道雪も兵1500を率いて隈本城救援に駆けつけていた。
九州の覇権は、この隈本城をめぐる戦で決まるのではないか。
両軍の将校は、この戦の重要性を徐々に感じ始めていた。
永禄2年12月、最上家の蝦夷地侵攻は蠣崎家の知るところとなり、蠣崎家は徳山館より下国帥季に兵1700与えて、迎撃に向かわせた。
永禄2年12月、最上家の津軽海峡を渡る軍勢は、実は南部家も把握していた。
その備えのため、北方に1部隊派遣していたために、野辺地城南方での両軍の戦は、兵力的には南部家は劣勢だった。
しかし歴戦の君主である南部晴政は、臆することなく突撃を繰り返し、延沢満延隊を撃破。
その後陣にあった鮭延貞綱隊も兵の損傷激しく、撤退の命令を出された。
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