4506 大日本住友製薬(株)
大日本住友製薬株式会社は、住友化学株式会社の連結子会社で、住友グループ広報委員会にも参加する医療用医薬品準大手の製薬メーカーです。
本社を置く大阪道修町で、通りからも見える大きな古い釜がシンボルの製薬会社です。
買収で米国へ展開しています。
研究開発は精神神経領域とがんに重点を置いています。
主力製品・事業を見てみましょう。
・医療用医薬品事業(下記)
CNS(中枢神経)領域と糖尿病領域を重点化。
・フード&スペシャリティ・プロダクツ事業
食品添加物や調味料などの食品素材及び電子記録材料や医薬添加物など。子会社のDSP五協フード&ケミカルが担当。
・アニマルサイエンス事業
動物用医薬品・特別療法食(ペットフード)。子会社のDSファーマアニマルヘルスが担当。
・診断用試薬・研究検査用資材事業
研究現場で使用される診断薬、細胞、研究用試薬・機器の開発と販売。子会社のDSファーマバイオメディカルが担当。
主要商品を見てみましょう。
医療用医薬品
アムロジン(アムロジピン, 高血圧症・狭心症治療薬,CCB)
ナトリックス (インダパミド, 高血圧症治療薬,サイアザイド系利尿薬)
アバプロ(イルベサルタン, 高血圧症治療薬,ARB)
アイミクスLD/HD (アムロジピンとイルベサルタンの合剤。LDは5mg/100mg, HDは10mg/100mgの組み合わせ。)
ガスモチン(消化管運動機能改善剤)
エバステル(抗アレルギー剤エバスチン,抗ヒスタミン剤)
ジルテック(抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤) ユーシービージャパン製造・発売。住友製薬と第一製薬(現:第一三共)が共同販売していたが、エバステルと重複するためか、大日本住友発足当初の2005年(平成17年)7月からグラクソ・スミスクラインに販売移管された。
プロレナール(プロスタグランジン製剤、末梢循環改善剤)
メロペン(メロペネム、カルバペネム系抗生物質製剤)
メトグルコ, メルビン(メトホルミン、ビグアナイド系糖尿病治療薬)
セイブル(ミグリトール, αグルコシダーゼ阻害作用の糖尿病治療薬)(独バイエルより導入。三和化学研究所とコプロモーション)
シュアポスト(レパグリニド, デンマークのノボ・ノルディスクより導入。グリニド系糖尿病治療薬)
スミフェロン(天然型インターフェロンα)
アムビゾーム(抗真菌薬アムホテリシンBをリポソーム化した製剤)
セレネース(統合失調症治療剤) 米国G.Dサール(現:ファイザー)からの導入品
ロナセン(統合失調症治療薬)
セディール(セロトニン作動性抗不安薬)
ルーラン(抗精神病薬)
トレリーフ (抗パーキンソン病薬)
ドプス(抗パーキンソン薬)
ヒビテン(消毒薬)
タガメット(ヒスタミンH2受容体拮抗薬、胃潰瘍・十二指腸潰瘍治療薬、シメチジン) 世界初のH2ブロッカー製剤。2000年(平成12年)にスミスクライン・ビーチャムがグラクソ・ウエルカムと統合しグラクソ・スミスクラインとなり、グラクソが開発し旧来から住友製薬に販売委託していた同効能のザンタック(ラニチジン)と重複するため、日本では販売・製造権ともに住友製薬へ譲渡した。
ヒロポン(メタンフェタミン系製剤 ) 1941年(昭和16年)の発売当初は一般用医薬品として市販されていたが、1951年(昭和26年)以降、「覚せい剤取締法」で原則的には禁止薬物に指定された。施行後は、同法で特別の許可を受けた医療機関に対してのみの販売となっている。
パム静注
大日本住友製薬CM 坂道篇
投資判断ですが、時価総額は売上高の1.5倍で、営業利益率は12%あります。
チャートはボックス相場の安値圏で、それゆえに信用買いが急増しています。
需給的にはかなり危険な状況になりつつあり、信用買いが減らない限りは株価上昇はなさそうですが、そのころまたこの銘柄をタイミングよく取り上げることが出来るとは思えないので、前もって言っておきます。
私の投資判断は買いです。
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