5202 - 日本板硝子(株)
日本板硝子株式会社は、住友グループに属するガラス・土石製品を製造・販売する企業であり、住友グループ広報委員会にも参加する企業です。
建築・自動車用が9割で、英ピルキントン買収で世界展開し、欧州比率大きいです。
概説をみてみましょう。
旭硝子と並ぶ世界大手の硝子メーカーで、太陽電池用ガラスも製造しています。
「NSG Group」として、ブランド名称の世界統一を図っています。
2006年に、同社より売上高・最終利益の大きい英・ピルキントンを6千億円で買収し、小が大を飲む合併と騒がれました。
2008年に入り、ピルキントン出身のスチュアート・チェンバースが代表取締役社長に就任し、同時に委員会設置会社に移行しており、今後の経営はピルキントン主導で進むこととなると思われていました。
しかし、チェンバースは「日本の古典的サラリーマンは会社第一で、家族は二の次だが、私にはそれはできなかった」と日本特有の企業風土に馴染めなかったことを明かし2009年9月末に退任しました。
後任には藤本勝司会長が社長に復帰しました。
その後デュポン、デルファイ・コーポレーションを経歴に持つクレイグ・ネイラーが社長に就任したが経営路線の違いにより2012年4月18日に辞任し、吉川恵治が後任の社長となりました。
建築用スパッタ遮熱コーティングでは世界最強の米国カーディナル社と提携し、ピルキントンのCVD断熱コーティングと合わせ、今後のエコガラス世界戦略も期待されています。
新興国向けにフロート建築ガラス、自動車ガラスを積極展開しています。
静電容量型タッチパネル用ガラス基板ではシェアナンバーワンです。
蓄電池用材料大手で、リチウムイオン電池用セパレーターなど新材料も開発しています。
板硝子協会吉川会長Vol.1 「ガラスとの出会いと業界の動向」
投資判断ですが、時価総額は売上高の1/8で、営業利益率は5%です。
財務は脆弱で、利益も一昨年は赤字になっているのが不安材料です。
円安が事業環境にとって厳しいようです。
チャートは歴史的安値圏で2013年頃に仕込みの出来高の山は出来ています。
信用買い残は多いことが、株価上昇を妨げているように思います。
私の投資判断は買いで、おすすめ銘柄です。
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