3105 - 日清紡ホールディングス(株)
日清紡ホールディングス株式会社(にっしんぼうホールディングス、英語名: Nisshinbo Holdings Inc.)は、東京都中央区日本橋人形町に本社を構える日本の持株会社です。
日清紡と省略して呼ばれることが比較的多いですね。
「環境カンパニー」を目標に掲げ、環境・エネルギー分野へ事業シフトを進めています。
エレクトロニクス、ブレーキ、精密機器、化学品、繊維などの事業で形成されたコングロマリットを包括するグループ中核企業です。
綿紡績名門で、ブレーキ摩擦材はM&Aで世界トップです。
半導体や防災無線も手掛け、不動産が安定収益源になっています。
会社概要
•芙蓉グループ(旧根津財閥系)で、旧社名は日清紡績株式会社です。
2009年(平成21年)4月1日に主要事業を会社分割し、社名変更ならびに持株会社へ移行しました。
•吉田茂元首相、根津財閥総帥の根津嘉一郎、日清製粉創始者の正田貞一郎と親交深かった宮島清次郎(日本工業倶楽部元理事長)と、池田勇人内閣時に小林中、水野成夫、永野重雄とともに「財界四天王」と言われ、政界にも絶大な影響力を持った桜田武(日経連元会長)という名経営者を輩出しました。
•日清紡グループは大きく分けて5分野の事業領域を形成しています(1.エレクトロニクス事業、2.ブレーキ事業、3.精密機器事業、4.化学品事業、5.繊維事業)。
経営は堅実であることで知られ、含み資産が多いが、近年はその豊富な資産を元に積極的なM&Aを進め、企業規模を急激に拡大させています。
•事業の祖業は綿紡績であるが、現在は日本無線グループの無線・通信技術製品を中心としたエレクトロニクス事業および世界トップのシェアを誇る自動車用ブレーキ摩擦材事業が収益源となっています。
•2000年代中盤以降、事業領域再編を進めており、M&Aとしては、2004年(平成16年)にアパレルメーカーのCHOYAを皮切りに、2005年(平成17年)は新日本無線をTOBで買収、2010年(平成22年)12月には日本無線を子会社化しました。
結果、エレクトロニクス事業が繊維事業を抜いて最大事業セグメントとなりました。
尚、新日本無線の買収の際は村上世彰率いる村上ファンドと競合しました。
2011年(平成23年)11月、ルクセンブルグの大手ブレーキ摩擦材メーカーのTMD Friction Group S.A.を買収し、世界トップシェアの自動車用ブレーキ摩擦材メーカーとなりました。
2015年(平成27年)には、ワイシャツSAP最大手の東京シャツおよびプラスチック射出成型大手の南部化成を買収しました。
•新規事業では、燃料電池セパレータや触媒の開発を進めています。
•東海道新幹線グリーン車で配布される紙おしぼりは、当社の製品が長年にわたって使用されています。
•その他、2007年(平成19年)2月、スティール・パートナーズが日清紡の発行株式のうち5.04%の株式を取得したが、その後全株式を売却しました。
•ちなみに、同じ日清を社名としている企業のうち、日清製粉グループ本社とは同じ根津財閥系企業であることから相互出資をする関係にあるが、日清食品ホールディングス、日清オイリオグループ、日清医療食品とは一切関係はありません。
企業理念
•「企業公器」
•「至誠一貫」
•「未来共創」
キャッチフレーズ
•せんいからメカトロニクスまで
•ロマンチックインダストリー
•いいもの、ず~っと
•ひらめきがとまらない
•地球の相棒
•いま、必要な会社。(2012年4月〜)
日清紡ホールディングス Webムービー「過去のCMでつなぐ、日清紡紹介」
投資判断ですが、時価総額は売上高の半分で営業利益率は1%です。
しかしながらこの紙一重の利益が続いていることから、これは税金対策で利益を抑えていると考えざるを得ませんね。
チャートはボックス相場の中位置で、信用倍率は3倍弱です。
最近仕込みの出来高の山が発生して、それまで信用倍率が1倍以下だったのが、急上昇しています。
ファンダメンタルでの割安感を感じますので、私の投資判断は買いです。
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