7202 いすゞ自動車(株)
通勤時にラジオをつけますと、このいすゞのCMに遭遇することはとても多いです。
トラックドライバーは、ラジオユーザーに占める割合は高そうですからね。
いすゞ自動車は、日本国内の自動車メーカーの中で最も古い歴史を持つ企業のひとつであり、自動車・船舶・産業用ディーゼルエンジン技術を得意とする企業で、国内トラック製造販売大手です。
「いすず」ではなく、「いすゞ」が正式名称で、これは、書家・永坂石埭の書風です。
「いすゞ」の名は伊勢神宮(三重県伊勢市)の境内に沿って流れ、神宮における潔斎の場ともなる五十鈴川に由来します。
元は商工省標準形式自動車として、前身となったメーカー各社と当時の鉄道省によって1933年(昭和8年)に共同開発された大型自動車(のちのいすゞ・TX・BX系各車の原型)に、1934年(昭和9年)に付けられた名前とのことです。
以後、合併や社名変更などの変遷を経ながら、太平洋戦争直前から戦時中にかけ、大型車両とこれに搭載する高速ディーゼルエンジンの分野で、国策企業として開発をリードしました。
太平洋戦争後はトラック・バスなど、大型ディーゼル車両の生産で日本を代表するメーカーとなる一方、1953年(昭和28年)以降はイギリス車、ヒルマンのノックダウンで乗用車生産にも進出し、総合自動車メーカーを目指したようです。
かつてはトヨタ自動車、日産自動車とともに日本自動車業界の御三家とも言われていたが、乗用車部門は長らく不振であり、1990年代から経営危機に陥りリストラを繰り返すようになり、2002年(平成14年)9月には日本国内での乗用車とSUVの販売を打ち切り、乗用車事業から撤退しました。
また、関連企業との合併による拠点の集約など、極めて大規模な人員削減などを行い、株価が一時、自動車メーカーとしては最低の31円まで落ち込むなど、事態は極めて深刻であったが、みずほ銀行やゼネラルモーターズ(GM)の大掛かりな支援もあり、現在では再建を成し遂げています。
いすゞの復活は単なるリストラだけでなく、ディーゼル自動車の排気ガス規制強化(いわゆるNOx規制など)を発端とする、商用車(トラックやバスなど)の買い換え特需によるところが大きいです。
2006年(平成18年)4月にGMとの資本関係を解消し、その後が注目されていたが、同年11月7日にトヨタ自動車と資本・業務提携を行うことが発表されました。
すでにトヨタグループの日野自動車とはバス事業の統合(ジェイ・バス株式会社発足)を行っており、今後は乗用車用ディーゼルエンジンの開発や環境技術(景気後退により一時凍結)、トラック部門での連携強化の可能性も考えられます。
また三金会の会員企業であり、第一勧銀グループに属しています。
2016年6月17日 金曜日 16:17 都内
時価総額は売上高の6割程度ですが、営業利益率は10%近くあり、とても割安感があります。
今期は第一四半期が大幅な減収減益となりましたが、通期の予想は、小幅な減収増益であり、まだその予想は企業側は維持しています。
いずれにせよ、株価が割安なことには変わりなく、私の投資判断は買い、おすすめ銘柄です。
こういう割安株にしっかり投資することが、株式投資で儲ける秘訣だと思います。
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