スターリングラード (2001年の映画)
『スターリングラード』(原題: Enemy at the Gates )は、2001年公開のアメリカ、ドイツ、イギリス、アイルランド合作の戦争映画。ジャン=ジャック・アノー監督。上映時間 132分。
第二次世界大戦時にソビエト連邦の狙撃兵として活躍し、英雄となった実在の人物ヴァシリ・ザイツェフを主人公に、当時のスターリングラード(現ヴォルゴグラード)における激戦(スターリングラード攻防戦)を描いたフィクション。
ストーリー
1942年、アドルフ・ヒトラー率いるドイツ第三帝国はその絶頂にあった。かつての友好関係を破棄して侵攻してきたナチスとソビエト連邦の戦いはドイツ軍が有利に運び、ソ連西部の一帯はドイツ軍の勢力圏と化していた。それでもなお、ドイツ軍は黒海・カスピ海方面の油田地帯を抑えるべく進軍を進め、その途上に横たわる大都市スターリングラードで激戦を繰り広げていたが、装備に勝るドイツ軍の前にソ連軍は消耗を強いられていた。
ウラルの羊飼いであり、幼いころから祖父に狼を撃つことを仕込まれていたヴァシリ・ザイツェフは、今、赤軍に身を置いていた。しかし一兵士でしかないヴァシリは銃も与えられず、弾丸だけを渡される。そしてソ連軍による突撃がドイツ軍に撃退された後、ヴァシリと政治将校ダニロフは遺体の中に潜んで命を拾うが、ドイツの高級将校達が壊れた建物で寛ぐシーンを目撃する。ダニロフは絶好の機会と狙撃を試みるが、実戦の経験が浅く、銃に弾が装填されていないことも確認せずに、引き金を引くという未熟さを露呈してしまう。ダニロフはヴァシリがアドバイスをしていた事で銃の操作に彼の方が長けていると判断し、ヴァシリに狙撃を任せる。ヴァシリは砲弾の爆発に狙撃を合わせるという巧妙な手段によって瞬時にドイツ軍の高級将校達と、ヴァシリの気配に気づいた護衛の兵士を殺害することに成功した。命を救われたダニロフはヴァシリを賞賛し、二人は親友となる。
政治将校に狙撃の才能を認められたことで、ヴァシリの立場は一転する。広報係であるダニロフはヴァシリを有能な狙撃兵としてソ連共産党の機関紙で喧伝、狙撃によって次々とドイツ将兵を葬るヴァシリの活躍にソ連軍の士気は高揚、彼は一躍戦場の英雄となる。一方、ドイツ軍はヴァシリを仕留めるため、スターリングラードに狙撃の達人であるケーニッヒ少佐を派遣してくる。
監督
ジャン=ジャック・アノー
脚本
ジャン=ジャック・アノー
アラン・ゴダール
原作
ウィリアム・クレイグ
キャスト
役名 俳優
ヴァシリ・ザイツェフ ジュード・ロウ
ダニロフ ジョセフ・ファインズ
エルヴィン・ケーニッヒ少佐 エド・ハリス
ターニャ・チェルノワ レイチェル・ワイズ
ニキータ・フルシチョフ ボブ・ホスキンス
サーシャ・フィリポフ ガブリエル・トムソン
クリコフ ロン・パールマン
ミセス・フィリポフ エヴァ・マッテス
フリードリヒ・パウルス将軍 マティアス・ハビッヒ
スターリングラード(2000) 予告編
戦争映画ですから、悲しい部分もあり、とても面白かったというのも変ですが、そういう映画です。
ラブシーンがかなり官能的で、私はその印象の方が最後は強くなってしまったのですが、改めて他の人の評価も確認しまして、私の最初に抱いた評価は間違いではなかったと思いました。
点数にして95点で、殿堂入り映画です。
足りない点は親友の最後が、ちょっと安易だったかなと感じました。
それと彼が悪口を本部?に送ってしまったことも後味を悪くしました。
0コメント