3863 日本製紙(株)
日本製紙株式会社は、日本第2位(世界8位)の製紙業会社で、日本製紙グループの中核会社です。
三井グループと芙蓉グループに属しています。
旧王子製紙のうち十條製紙を継承、01年大昭和製紙統合しました。
製紙国内2位、うち洋紙1位・板紙3位です。
概要を見てみましょう。
前身となる企業は十條製紙、東北振興パルプ(1968年(昭和43年)合併)、山陽国策パルプ(1993年(平成5年)合併)、大昭和製紙(2003年(平成15年)合併)の4社で、会社設立年度は存続会社・十條製紙の設立年度である1949年(昭和24年)としています。
十條製紙と山陽国策パルプの合併で社名を日本製紙としました。
もともと、十條製紙は1949年(昭和24年)に過度経済力集中排除法によって旧王子製紙が3社に分割された内の1社です(他2社は苫小牧製紙、本州製紙)。
1968年(昭和43年)に3社の再合併が発表されたものの実現には至らず、1996年(平成8年)新王子製紙(苫小牧製紙から改称した王子製紙と神崎製紙が合併)と本州製紙が合併、王子製紙が発足し、十條製紙だけが異なる道を歩むことになりました。
なお、3社分割時に十條製紙が旧王子製紙の創業地である王子工場(1943年閉鎖)跡も引き継いだため、日本製紙の登記上の本店所在地は現在も東京都北区王子です。
2001年(平成13年)に、持株会社日本ユニパックホールディングの下で日本製紙と大昭和製紙との経営統合が実施され、両社の洋紙営業部門はこの時に「日本紙共販」として合併しました。
2003年(平成15年)に日本製紙と大昭和製紙が正式に合併し「新生」日本製紙が誕生しました。
またこのとき両社の板紙部門が整理・統合され、新たに日本大昭和板紙が発足しました。
2004年(平成16年)10月1日に持株会社の社名も株式会社日本製紙グループ本社に統一されました。
洋紙事業の主力製品は、新聞用紙、印刷出版用紙、情報用紙、産業用紙の4種類です。
特に新聞用紙は、日本国内シェアの37%を占めます。
なお、印刷出版用紙は上質紙・塗工紙・微塗工紙など、情報用紙はノーカーボン紙・複写機用紙・感熱紙・インクジェット用紙など、産業用紙は紙コップ・壁紙など各種紙加工品の原紙やクラフト紙を指します。
2012年(平成24年)10月1日に、グループの板紙部門である日本大昭和板紙、紙パック部門である日本紙パック、化成品部門である日本製紙ケミカルの3社を吸収合併しました。
さらに2013年(平成25年)4月1日に持株会社であった日本製紙グループ本社を吸収合併し、中核会社となりました。
前身の十條製紙が三井財閥傘下の初代王子製紙の流れを汲み、同じく前身の山陽国策パルプが旧富士銀行をメインバンクとしていたことから三井グループと芙蓉グループに属しており、三井系の二木会・三井業際研究所・綱町三井倶楽部・月曜会・三井文庫に加盟する一方芙蓉グループの社長会・芙蓉会にも加盟しています。
但し三井広報委員会と芙蓉懇談会には加盟していません。
キノベス!2015 トークセッション 『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている――再生・日本製紙石巻工場』 佐々涼子氏×佐藤憲昭氏
投資判断ですけれども、こういう感動系の話を聞くと、買い以外は書きづらいなと思ったのですが、調べてみましたら割安株でした。
時価総額は売上高の1/4で、営業利益率は2%で、利益は少ないながらも毎年出す仕組みにあるようです。
チャートは長期で上昇トレンドにあり、信用倍率は1倍を割れがちです。
私の投資判断は迷わず買いです。
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